米RSA Securityが米国時間7月17日に,2003年第2四半期の決算を発表した。売上高は6340万ドルで,前年同期の5650万ドルに比べ12%の増収。純利益は320万ドル(希薄化後の1株当たり利益5セント)で,前年同期は純損失2500万ドル(希薄化後の1株当たり損失44セント)から黒字に転換した。

 ちなみに前年同期の純損失は,リストラ関連費用2270万ドル,無形資産の償却費用250万ドル,投資損失1100万ドル,法人税免除1790万ドルを含んでいた。

 同期の粗利率は79.5%。前年同期は76.4%だった。

 「バックログが溜まったことで,当期は売上が順調に伸び,事業管理も予測しやすくなった。ここで当社は,改めて継続可能な長期的成長に向け舵を取る」(RSA Security社社長兼CEOのArt Coviello氏)

 また同社は,2003年第3四半期の業績見通しについても明らかにした。それによると,売上高は6000万ドル~6400万ドル,希薄化後の1株当たり利益は2セント~5セントの範囲になると予測する。

◎関連記事
米RSAの2003年Q1決算,売上高は前年同期比10%増
「2003年の世界IT支出は前年比約1%増,緩やかな回復基調に入る」,米IDC
「企業のIT支出,今後1年間で平均5.6%増額予定」,米誌の調査
2003年のITサービス市場は前年から3.5%成長,企業のIT予算でセキュリティが初めて5%を越える
ITセキュリティ製品の支出は今後1年で成長の見込み,「知名度より品質重視」
「米連邦政府のITセキュリティ予算,2008年度には60億ドルに」,米INPUTの調査
「製造業界の2003年IT予算,最優先はセキュリティ分野」,米調査
「ITセキュリティ市場は2006年には450億ドル規模に」――米IDCの調査

[発表資料へ]