米DoubleClickと米Macromediaは,共同のマルチメディア広告配信ソリューション「DART Motif」を米国時間7月14日,発表した。Macromedia社のコンテンツ開発環境「Flash MX」とDoubleClick社の広告管理技術「DART」からなり,マルチメディア広告配信の各手順を簡素化する。

 DART Motifを利用することにより,Webサイト運営者や広告主,広告代理店は,広告配信の効率を高め,キャンペーンのパフォーマンスを向上し,一元的にレポートを取得できる。「マルチメディア・キャンペーンの配信に要する期間を,約2週間からわずか2日間に短縮する」(両社)としている。

 両社によると,Beyond Interactive社,Digitas社,Lycos社,MTV社,OMD Digital社,RealNetworks社,Starcom IP社,Universal McCann Interactive社,Washington Post社など30社を超えるWebサイト運営者,広告主,広告代理店,ポータル・サイト,ISPなどがDART Motif導入を検討しているという。

 「DART Motifは,ほぼあらゆるマルチメディア広告の作成と実装,追跡,レポートを簡素化し,時間とコストの節約を実現する。その上,多数のWebサイトから,広告に対する素速い反応を得ることができる」(DoubleClick社オンライン広告ソリューション部門バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのDoug Knopper氏)

 また,Macromedia社の「Motif Ad Kit」と組み合わせることにより,DART Motifで複雑なオーサリングが可能となる。DART Motifには,一般的な広告フォーマットのテンプレートが付属する。

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