米Oracleのインド法人Oracle India Private Limited(Oracle India)は,政府機関向けにサービスなどを提供するセンター「Oracle-HP e-Governance Center of Excellence」を米Hewlett Packard(HP)と共同設立する。Oracle社が衛星回線でカリフォルニアとニューデリーを結んで開催した講演のなかで,現地時間7月10日に明らかにしたもの。同センターは,グルガオンにあるOracle India社の本社内に開設する。

 Oracle-HP e-Governance Center of Excellenceは,中央/州/地方政府機関による電子政府に対する取り組みを支援する。具体的には,モデルとなる電子政府アプリケーションを開発するほか,Oracle社,HP社,および両社のパートナ企業がすでにインドのさまざまな政府機関に提供している電子政府アプリケーションの紹介を行う。

 さらに,技術コンサルティング,コンセプトの検証,プレゼンテーションや,政府機関の意思決定権を持つ担当者向けの啓蒙活動を展開し,電子政府を効率よく導入できるようバックアップする。

 なお米メディアの報道(CNET News.com)によると,Oracle社はインドのバンガロールとハイデラバードにある2つの開発センターの従業員数を倍増させ,合計6000人規模に拡大させる計画も明らかにしたという。Oracle India社の従業員は現在3100人以上おり,そのうち80%が両開発センターに勤務している。顧客数は約6200社で,インドの主要13言語に対応する製品を手がけているという。

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