米West Technology Research Solutions(WTRS)は超広帯域無線(UWB:Ultra Wideband)市場に関する調査結果を米国時間7月10日,発表した。それによると,全世界のGDP成長率を4%と仮定すれば,2007年におけるUWB用LSIの年間出荷数は通信分野だけで6300万個を超えるという。「UWBは高速無線データ通信市場で間違いなく主流となる」(同社)

 UWBについて,WTRS社社長のKirsten West氏は,「IEEE802.11bの1000倍高いスループットを実現する見込みがあり,通信範囲の制限されないピコネットを構築できる性質を備えることから,LAN,PAN,そして最終的にはWANで使われている技術に取って代わる可能性が高い」と説明する。

 「技術/通信業界,特に携帯電話機メーカーの多くが,UWBの商業的応用について十分に認識しており,UWBはCDMA方式をはるかに上回る選択肢を提供できると予想している」(同氏)

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