米McDonaldはサンフランシスコのベイ・エリアにある75店舗で,Wi-Fi対応高速ネットワーク・サービスを提供すると,米国時間7月8日に発表した。同サービスは米Wayportが提供するもので,同日より利用可能とする。

 ベイ・エリアで実施する同サービスは,McDonald社が今年の夏に3大都市で始める予定のWi-Fiサービスの第1弾にあたる。同社は3月にニューヨークの店舗で試験的にWi-Fiサービスの運用を開始しており,2003年末までに数100店舗で同様のサービスを提供するという計画を進めている。ニューヨークとシカゴの店舗でも,まもなくWi-Fiサービスを提供する予定という。

 Wi-Fiサービスを提供する店舗では,“ゴールデン・アーチ”と呼ばれる同社のロゴに“@”を付けて表示する。対象店舗の一覧は,Webサイトに掲載している。

 サービスの利用料金は,2時間4.95ドル。接続サービス以外のオプションも用意する。

 なお同社では,Wi-Fiサービスの相互接続性を確保するため,サービスを提供する全店舗でIntel Centrinoモバイル技術を使って動作を検証したという。さらに同社と米Intelは共同マーケティング契約を結び,Wi-Fiパイロット・プログラムのプロモーションで協力する。

 また米MCIは同日,Wayport社とのローミング契約を通じ,McDonald社の提供するWi-Fiサービスをローミングの対象とすることを明らかにした。これによりMCIのユーザーは,ホテル,空港,ベイエリアのMcDonald店舗など全米600カ所以上で無線接続サービスを利用できるようになる。

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[発表資料(McDonald社)]
[発表資料(MCI)]