「米MicrosoftのWindowsをOSに採用するNAS(Network Attached Storage)アプライアンスが急増している」。Microsoft社が米国時間7月7日,米IDCの調査結果を引用するかたちで発表した。

 IDCが実施した調査によると,2003年第1四半期に,Windowsを搭載するNASアプライアンスの台数は全体の41%を占め,前期と比べてシェアを8ポイント拡大した。

 Microsoft社は,大規模企業でWindows搭載NASアプライアンスの導入が進んだことが,シェア拡大の要因とみている。「Windows搭載NASアプライアンスが提供するストレージ・ソリューションは,Active Directoryサービスと連携し,使いやすいだけでなく,データのセキュリティ保護を向上する。競合システムと比べてTCOが安いことも特徴だ」(Microsoft社)

 また,中小企業でもWindows搭載NASアプライアンスの導入が増加しているという。Microsoft社は,「1000ドルを切る価格帯で,Windows搭載NASアプライアンスの普及が進んでいる」と述べた。

 ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,「Windowsは低価格帯のNASに採用される傾向が強い。2002年に,Windows搭載NASアプライアンスの出荷台数は,NASアプライアンス全体の32%を占めたが,売上高は全体の12%にとどまった」(IDCアナリストのBrad Nisbet氏)

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