米IntelはカナダのWest Bay Semiconductorを買収したと，米国時間7月8日に発表した。取引は現金で行うが，買収金額は明らかにしていない。
West Bay Semiconductor社は，SONET／SDH（Synchronous Optical Networking／Synchronous Digital Hierarchy）ベースの光ネットワーク上で音声／データ通信を処理するためのネットワークLSIを開発する企業。Intel社では，West Bay Semiconductor社の技術を90nm半導体製造プロセスに導入するとしている。「両社の技術を組み合わせて得られる効率の向上により，これらのLSIを使用する光ネットワーキング装置のコスト／消費電力／複雑さを大幅に削減できるはずだ」（Intel社）
West Bay Semiconductor社の買収により，Intel社は2.5Gbps以下の速度のネットワーキングLSI製品を拡充できるという。現在こうした製品には，ネットワーク・プロセサや物理層装置といったものがある。
買収のもたらす効果について，Intel社通信グループ副社長兼光製品グループ・ジェネナル・マネージャのGordon Hunter氏は，「West Bay Semiconductor社の技術と当社の高度な製造プロセスを組み合わせることで，顧客に大きなメリットを提供できる」と述べる。「我々の目標は，設備／運用コストを下げつつ製品とサービスを改善できるよう，装置メーカーやサービス・プロバイダを支援することだ」（同氏）
買収によりWest Bay Semiconductor社の従業員は，ほぼ全員がIntel社光製品グループに移籍する。同グループはIntel社通信グループの1部門で，長距離コア，都市圏，企業市場向けの高性能／低コストな光電子部品や光システムの設計および製造を担当している。
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