米Overture Servicesと米Microsoftが,両社のあいだで締結しているインターネット検索サービス提供契約を延長し,契約対象国を拡大すると発表した。両社が米国時間7月7日に明らかにしたもの。

 これにより,Overture社は2004年末まで,IE(Internet Explorer)のモジュール「MSN Search Pane」に検索サービスを提供することとし,2003年末で終了するはずだった契約を1年間延長した。現在,MSN Search Paneを利用できるのは,英語,ドイツ語,フランス語,日本語,韓国語のIEブラウザである。

 なお,Overture社はこの契約とは別に,2004年末まで各国のMSN.comサイトに検索サービスを提供する契約をMicrosoft社と結んでいる。また同社は最近,イタリアで検索サービスを開始しており,2003年末までにはスペインとオランダのほか,スカンジナビア半島諸国でもサービスを提供する予定。今回の契約により,MSN.comとMSN Search Paneの契約対象国に,これらの国が加わることになった。

 Overture社の検索サービスは,あるキーワードに対して広告主が入札した広告料の順に,広告が表示されるというもの。MSN.comとMSN Search Paneには,「広告サイト」という見出しのもと,検索結果の上位3件が表示される。ちなみに,現在Overture社に登録している広告主は約8万8000社である。

 Microsoft社MSN.com担当副社長のChristopher Payne氏は,「Overture社は,1998年に提携関係を結んで以来,MSN Searchにおけるユーザーの利用体験を高めてきた。今後もOverture社と協力して,ユーザーのWWW体験を素晴らしいものにしたい」と述べている。

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