「米国携帯電話加入者の8割以上が自身のマナーは良いと思っているが,半数が他人のマナーの悪さを嘆いている」。米AT&T Wirelessは米国時間7月1日,携帯電話ユーザーの意識やマナーについて調査した結果を発表した。

 この調査は,AT&T Wireless社が米Harris Interactiveに依頼し,1175人の米国携帯電話ユーザーを対象にアンケートを実施したもの。回答者の51%は,米国人の携帯電話利用はマナーが「少々悪い」あるいは「たいへん悪い」と感じている。しかし,自分自身がマナーを無視したことは「ほとんど」あるいは「まったく」ないと主張するユーザーは86%にのぼった。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・携帯電話ユーザーの過半数は,外出するときに携帯電話機を持っていないと落ち着かない。まるで「歯を磨かないまま」(38%)あるいは「裸のまま」(15%)出かけるようなものだと答えた。

・携帯電話ユーザーの62%は,「いつでも必ず」携帯電話機を持ち歩いている。

・必ず携帯電話機を持ち歩くわけではないユーザーでも,78%が旅行には持っていく。

・レストランで携帯電話を「使用したことがある」あるいは「使用している人を見たことがある」回答者は97%。

・芝居や演劇の最中に,携帯電話で話している人をみたことがある回答者は35%。

・授業中に携帯電話で話している人を見たことがある回答者は25%。

・マナーをわきまえた携帯電話利用として,「状況に応じてバイブレーション機能を使う」(80%),「ボイスメールに転送する」(73%),「テキスト・メッセージング機能を使う」(64%),「電子メール機能を使う」(49%)などが挙げられた。

・バイブレーション機能を利用したことがない携帯電話ユーザーは50%で,そのうち10%は「設定方法が分からない」と回答,48%は「所有する機種にその機能がない」と答えた。

◎関連記事
「米国人の携帯電話使用に対するマナー意識が高まっている」,米企業の調査
「危ないのに止められない」,携帯電話利用の5割が「運転中」と米ガートナー
「2006年に西欧で販売される携帯電話機の66%はカメラ内蔵」,米Gartnerの調査
2003年Q1の世界携帯電話販売台数は前年同期比18%増,「2003年通期は2けたの伸び率を期待」
「2003年Q1の世界携帯電話出荷台数は前期比16.6%増,スマートフォン普及に加速」,米IDC
「2002年の携帯電話機出荷台数は前年比1.8%増,“史上最悪”の2001年を経て復調へ」,と米IDC
「2003年に携帯電話加入者は増えるが3Gは期待外れ」,米社が世界無線通信業界の状況を予測
「世界の携帯電話ユーザー,2006年には19億人に」と米ストラテジー

[発表資料へ]