ソニーの米国法人Sony Electronicsは,Sony社が発信元であるかのように見せかけた詐欺メールが出回っていることを米国時間7月3日,警告した。「Sonystyle user and email address」という件名のこの詐欺メールは,SonyStyle Customer Serviceからのメッセージであると偽り,ユーザー名やパスワード,電子メール・アドレスなどの個人情報を求めるというもの。

 Sony Electronics社e-Solutions事業プレジデントのMike Fasulo氏は,「このメッセージはSonystyle.comなどのソニー・サイト,またはソニー法人が送ったものではない。顧客の個人情報を守ることは最優先事項であり,関係当局と協力してこの状況を迅速に解決しようとしている」と説明した。また,「Sony Electronics社のすべてのWebサイトでは,確固たるセキュリティ対策を講じている。Sonystyle.comや同サイトのデータのセキュリティが侵された形跡はない」と付け加えた。

 Sony Electronics社では,この詐欺メールを受け取った場合,メッセージを消去するよう忠告している。万一,この詐欺メールに返信してしまった場合は,対処法に関する情報を,同社Webサイトで入手できる。また,連邦取引委員会(FTC)のWebサイトでも,個人情報の盗難について詳細情報を掲載している。

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