米Dell Computerは,同社のリサイクル/環境保護活動の協力企業として米Resource Concepts(RCI社)と米Image Microsystemsを指定した。Dell社が米国時間7月3日に明らかにしたもので,カリフォルニア州ロサンゼルスとテキサス州オースチンでコンピュータ関連機器の廃棄,再利用,リサイクル活動を進めるという。

 Dell社はリサイクル業者に対し,さまざまな基準を満たすよう求めている。ハードウエアの分解処理を義務づけ,環境に影響を及ぼす廃棄物や物質の発展途上国への輸出と埋立地への廃棄を禁止するほか,再利用に向けて素材の回収率を最大化する手法,作業を担当する従業員の安全確保を図る手段と規則を採用している。

 「RCI社とImage Microsystems社は,これらの要求や価値基準に同意してくれた。当社は,ほかのリサイクル業者についても審査を進める」(Dell社)

 同社は環境保護に対する取り組みとして,不要になったコンピュータや関連機器の再利用や交換,リサイクルを行うサービスを米国内で運営している。主な内容は以下の通り。

・コンピュータや周辺機器を送料込み15ドルで回収する。メーカーや機種は問わない

・同社製プリンタ購入者を対象に,無料で古いプリンタを回収する

・同社のリサイクル・サービスの利用者に,10%割引でソフトウエアや周辺機器を販売する

◎関連記事
米Dellがプリンタ市場に参入,プリンタ4製品とリサイクル・プログラムを発表
米デルが中古パソコン流通サービス「DellExchange」に「リサイクル」オプションを追加
米HPがパソコンのリサイクルを促進する取り組み,製品購入時に最大50ドルを払い戻し
米HPもパソコン/サーバー回収サービス,手数料は13ドルから,リサイクル工場も建設
米IBMがパソコン回収サービスを発表,手数料は約30ドルで他社製品もOK
日立,ポータルサイトを通じて環境配慮設計支援サービスを開始
パソコン・リサイクルが活発に
やっと緒についた米国のパソコン・リサイクル,だが問題山積

[発表資料へ]