米RSA Security社は,米Symantec社と提携してリモート・コントロール・ソフト「pcAnywhere 11.0」のセキュリティを2因子認証ソフト「RSA SecurID」で強化する。RSA Security社が米国時間7月2日に発表した。2因子認証を採用することにより,パフォーマンスの向上,ビジネス工程の合理化,TCOの削減支援を促進する。

 pcAnywhereは,離れた場所にあるPCを操作するためのリモート・コントロール・ソフト。IT管理者にリモート管理ツールとファイル転送機能を提供し,ヘルプデスクの従事者には,サーバーとワークステーション問題を簡単に解消するためのツールを提供する。RSA SecurIDの2因子認証を統合することにより,企業リソースへの不正なアクセスの防止を狙う。

 同製品は,他社製品との相互運用性を認定するRSA Securedパートナ・プログラムを通じてRSA SecurID技術を統合することにより,2因子認証が可能になった。これにより,許可されたユーザーだけがpcAnywhereホストにアクセスできるようにセキュリティが強化される。

 バージョン11.0では,管理者が会社内または世界中に分散するマシンを管理者が一元的に管理できるように設計されている。そのため,企業のヘルプデスクから小規模企業のIT部門まで時間と経費の削減が可能になるという。

 「RSA SecurID技術をpcAnywhere 11.0に組み込むことにより,ユーザーのシステムへのアクセス管理とファイル転送のプライバシにおけるセキュリティ・レベルを高めることができる」(Symantec社のプロダクト・デリバリ部門副社長のGreg Gotta氏)

 Symantec社のVPN製品もRSA SecurID認証に対応している。また,pcAnywhere 11.0は,プライバシを強化するためにRSA BSAFE暗号化ソフトも利用している。

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