NECの米国法人NEC Americaは，企業向けの音声システム製品を米国時間7月1日に発表した。IPネットワークがダウンしたときに公衆網に切り替え可能なIP電話なども含め，同日発表されたのは，企業向け通信プラットフォーム「NEAX 2000 IPS-DMR」，フェールオーバ・アダプタ付き電話機「Dterm IP」，「NEAX 2400 IPX」など。
直ちに提供されるNEAX 2000 IPS-DMRは，同社の「NEAX 2000 IPS」と「NEAX IPS-DM」ミッドレンジVoIPシステム向けのリモート・コンポーネント。中央においてIPネットワークが中断されたときには，自動的に公衆網に接続される。DMRにより，IPネットワークが復活するまで，リモート・オフィスがスタンドアロン・システムのように機能するようになる。
同社の新しいDterm IP電話機は，フェールオーバ・アダプタが付いて今秋提供が開始される。企業IPネットワークが故障した場合には，直ちに公衆網に接続する。IP接続が切断されたり停電があった場合には，電話は中央オフィスのバックアップ向け電話中継線に接続される。中央オフィスの電話中継線とIPネットワーク・コントロール間で手動で切りかえることもできる。
また，NEAX 2400 IPX向けソフトも今夏提供が予定されている。同製品は，Dterm IP電話向けに自動的で透過的なフェールオーバ機能を提供する。オリジナルのコントローラが故障した場合に，WANまたはLAN内のコントローラに割り振りができるようになるという。
◎関連記事
■NEC米国法人のサービス事業NEC BNSが米シスコのIPテレフォニ・サービス基準の認定取得
■NECの米国法人と米リアルネットワークス，PDA向けメディア・プレーヤ・ソフトの提供で提携
■NEC米国法人のサービス事業NEC BNSが米シスコのIPテレフォニ・サービス基準の認定取得
［発表資料へ］
