米Network Associatesは米国時間6月27日,米国のスパム.メール被害に関する調査結果を発表した。それによると,米国ユーザーの49%はスパム・メールの削除に毎週40分以上を費やしている。14%は毎週3時間半,つまり1年間で7.5日間を費やしているという。

 この調査はNetwork Associates社が米Equat!on Researchに委託して,6月6日~16日にオンライン・ユーザーを対象に実施したもの。1528人のユーザーから回答を得た。

 「時間の浪費だと感じる技術は何か」と質問したところ,「スパム・メール」を挙げた回答者は49%で,「電話の自動音声回答システムなどの煩わしい技術」(24%)や「低速インターネット接続」(19%)などと比べて格段に多かった。また,回答者がスパム・メールを削除する頻度は,1週間当たり30.6回。運動(1週間当たり3.32回)や子供に本を読む(同2.81回)といった行動より群を抜いて頻度が高い。

 ポルノ関連以外で最も多いスパム・メールの種類は,「借り換え」(30%),「貸付相談」(27%),「性機能増強剤」(27%)だった。

 また回答者は,スパム・メール撲滅のために「最高裁判所がスパム・メールについて裁定する」(46%),あるいは「スパム業者が服役する」(45%)ことを期待している。

◎関連記事
スパム・メールに苦慮するISPの次の一手
「子供たちの80%以上がスパムを受信,保護者の適切な教育が必要」と米Symantec
「2007年には,年間3900通以上のスパム・メールが受信箱に」──。米ジュピター・リサーチの調査
「節度のない電子メール・マーケティングは顧客を失うだけ」と米調査
「ユーザーの37%に“不愉快で面倒な”スパム・メールが毎週100通以上」,米シマンテックの調査
「2006年には世界中の電子メール・メッセージが1日600億件を超える」,米IDCの調査
「1日75万~100万通をくい止める」。米ベライゾンがスパム・メール対策を開始
「インターネット業界のリーダーたちは今こそスパム撲滅に立ち上がれ」。米ドリーバ・ヒル

[発表資料へ]