米Seagate Technologyが,シンガポールのウッドランズにある同社工場を拡張し,ハード・ディスク装置用記録メディアの製造工場を新たに建設する。投資金額は2億ドルとし,2004年第3四半期の操業開始を目指す。Seagate社が現地時間6月26日に明らかにしたもの。

 Seagate社社長兼COOのBill Watkins氏は,「当社は今後も,シンガポールの持つ既存インフラと優れた技術的/人的資産を活用し,同国に対する戦略的投資を継続させる」と述べる。「お互いの利益となるシンガポール政府との関係を深められることを感謝している。当社がシンガポールで操業を続けて来た10年以上の期間ずっと,政府は強力に支援し続けてくれた」(同氏)

 新工場は5階建てとし,すでに2003年5月より基礎工事を進めている。2004年第2四半期に製造フロアへの生産設備の設置を行い,同年第3四半期に操業を始める計画。従業員数については,まず約20%増員し,最終的に50%近く増やす見込み。

 なお新工場は,同社が必要とする記録メディアの50%以上を生産することになるという。

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