米AT&T Wireless社は,次世代GSM/GPRSネットワークの加入者向けに音声ダイヤル・サービス「VoiceDial」の提供を開始した。同社が米国時間6月25日に発表した。同社は現在,数百万人の携帯電話サービス加入者向けにハンズフリーの音声ダイヤル・サービスを提供している。

 同サービスは,次世代AT&T Wireless加入者に高度な機能を提供する。加入者は,最高4つの電話番号を2000人分まで登録できる。そのため,「#121」をリダイヤルすることなく複数の番号にダイヤルできる。また,VoiceDialはAT&T Wirelessネットワーク上にコンタクト・リストを保存するため,購読者は携帯電話機を変えてもコンタクト・リストを失うことはない。

 加入者は,Webサイトか携帯電話からの音声でアドレス帳の管理ができる。また,Outlook,Lotus Notes,Yahoo!といった一般的なデスクトップ・アプリケーションからコンタクト・リストを移動することもできる。

 AT&T Wirelessの顧客は,同サービスを月額3.99ドルの追加料金で利用できる。サービス開始キャンペーンの一環として,同日契約した加入者は,同サービスを最初の1カ月間無料で利用できる。普通通話料は課金される。ユーザーは,「#121」をダイヤルして,電話をかけたい相手の名前か電話番号を言うだけで良い。

 また,同サービスは,月額5.99ドルのバンドル・パッケージ「AT&T Wireless Mobile Assist」の一部としても提供される。同プログラムは,路上において緊急事態が発生した時に支援するもの。米国,カナダ,プエルトリコにて24時間,週7日利用可能。

 同社は,音声によるダイヤル・サービス以外にも「AT&T Wireless #121 VoiceInfo」を提供する。同サービスにより,ユーザーは,スポーツの試合結果,映画情報,株式情報,ニュース,天気予報,モーニング・コール設定なども音声命令で利用可能。

 ちなみに,米調査会社のYankee Groupによれば,携帯電話ユーザーの3分の1が音声対応ダイヤル・サービスに興味を示しているという。

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