米3Comは米国時間6月25日に,2003会計年度第4四半期(2003年3月~5月期)の業績を発表した。5月23日に米UTStarcomへの売却が完了した,通信事業部門CommWorksを除いたGAAPベースの売上高は1億7500万ドルで,前期の2億1700万ドルと比べて減収。純損失は約3800万ドル(1株当たり損失は11セント)で,前期の純損失7900万ドル(同22セント)から大幅に改善した。

 粗利益は6300万ドルで,粗利率は36%となった。リストラ関連費用約5600万ドルを含む営業支出は1億7100万ドル。

 「5月29日に発表した業績見通しとほぼ一致する結果である」(同社)

 第4四半期の現金および短期投資は14億8000万ドルで,前期と比べ4400万ドル増加。なお負債額は6800万ドル減少した。

 Enterprise Networking部門の売上高は1億3000万ドルで,前期と比べて約21%減少。米大陸の売上高は前期と比べ3%増加した。EMEA(欧州,中東,アフリカ)では,欧州の業績がふるわず,前期比33%減となった。

 Connectivity Segment部門の売上高は約4300万ドルで,事前予測通りの結果となった。

 ちなみに,同社は今後2四半期にわたって全従業員の約10%を削減するリストラ計画を,6月13日に発表している。

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