米Network Appliance社と米Sun Microsystems社は,コンピュータ間におけるデータ交換の高速化を狙い,幅広い技術で提携することを米国時間6月24日に発表した。両社は,10Gビット/秒のトランスポートにおける最高のスループット実現を狙う。
NFS(Network File System)技術は,およそ20年前にSun社が開発した標準。コンピュータ間におけるファイル共有の業界標準になっている。両社の協調は,データ共有の速度とスループットの向上を目的としている。両社ともにIETF(Internet Engineering Task Force)においてNFSにRemote Direct Memory Access(RDMA)機能を提供するために協調する。
IETFにおける活動以外にも,Sun社は,ストレージの業界団体であるStorage Networking Industry Associationにて,NFSv3にRDMA機能をもたらすために協力している。一方,Network Appliance社は,DAFS Consortiumにおいて,Direct Access File System(DAFS)プロトコルに関する活動を行なっている。
また,両社は,DAT CollaborativeとOpen Group Interconnect Software Consortiumにおいて,RDMAトランスポート向けにプラットフォームから独立したAPIの作成などに協力している。今回の提携は,両社のこれらの活動をベースとしている。
「RDMA技術により,SunはさらにNFSを促進して高速なデータ共有の実現が可能になるだろう」(Sun社 Software EngineeringディレクタのGlenn Weinberg氏)
◎関連記事
■「NASとSANを区別しなくなる日は近い」---NetAppの共同創業者ジェームス・ラウ氏
■「SANとNASでディスク領域を共有」---米Network Applianceの開発責任者に聞く
■米Network ApplianceがDAFS対応のストレージを発表
[発表資料へ]