米LSI Logic社と米Maxtor社は,シリアルSCSIプロトタイプのテスティングで協調することを米国時間6月24日に発表した。両社は,シリアルSCSIの接続仕様策定を進める業界団体「Serial Attached SCSI(SAS)Working Group」のオリジナル・メンバー。次世代のパフォーマンス,スケーラビリティ,データ保護の要件に対応する製品の開発で協力する。

 提携により,LSI Logic社のシリコンとMaxtor社のAtlasハード・ドライブ・ディスクのテスティングとプロトタイプ開発で協調する。同プロジェクトには,LSI Logic社の高速アーキテクチャ「Fusion-MPT(Message Passing Technology)」を採用する。

 両社は共同で,Maxtor社のプロトタイプ・ドライブとLSI Logicの開発の初期段階にあるSAS開発プラットフォームを利用して,パケット・データ交換,スループット,製品の互換性を評価する。

 SCSIインタフェースの普及と理解を促進するSCSI Trade Associationは,同インタフェース技術を次世代のシリアル・デバイスに拡張するSCSI製品のロードマップを発表している。SASコントローラとエクスパンダはSASとSATAハード・ディスク・ドライブの両方に互換性を提供する。データ転送速度3Gビット/秒のSAS製品は,2003年後半にデモが行なわれる予定。プラグ・フェストは2004年初旬に計画されている。

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