米Microsoftは米国時間6月18日に,インスタント・メッセージング(IM)ソフト「MSN Messenger 6」のベータ版を一般公開した。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。
Microsoft社は,「ユーザーがオンラインでIMを楽しめるように,さまざまな工夫を凝らした」(同社)と説明する。たとえば,ユーザーは同社が「emoticon」と呼ぶ動きのある顔文字を使って,その時々の気分をチャット・ウインドウで表現できる。また,マンガ,スポーツ,観光地などから好みのバックグラウンドを選べるほか,ユーザー自身をあらわす画像もペットや有名人など,自由にカスタマイズできる。
その他の主な特徴は以下の通り。
・フォントを150種以上,文字色16色から選択できる
・ファイアウォールで保護されたネットワーク間でも,迅速にメッセージの送受信が行える
・画像をダウンロードする前に,サムネールで画像を確認できる
・タブレットPCを使って手書きのメッセージを送信できる
・米Logitechによる「Webcam for MSN Messenger」機能の統合で,ビデオ・チャットが可能
・携帯電話やPDA(携帯情報端末)を使ったテキスト・メッセージの送受信と,2003年秋より利用可能となるデータ対応腕時計「MSN Direct watch」によるメッセージの受信が可能
・メッセージをワン・クリックで保存する「Message Logging」機能
・スパム遮断機能と子供のネット利用を管理する機能
・26言語に対応
Microsoft社MSN担当副社長のYusuf Mehdi氏によると,一般公開に先立ち限定的にリリースしたベータ版は,既に200万人以上のユーザーがダウンロードしたという。「世界人口の約60%が,MSNサービスを少なくとも1カ月に1回は利用している。多くのユーザーがMSN Messengerの新版を待ちわびていたこともあり,MSN Messenger 6が全世界で受け入れられるのは間違いない」(同氏)
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