米QUALCOMMと米Broadcomは,CDMA携帯電話機用のBluetooth技術を共同で開発/普及促進/販売する戦略的協業に向け,拘束力のない提携を結んだ。両社が米国時間6月17日に明らかにしたもの。

 提携の一環として両社は,QUALCOMM社のBluetooth対応ベースバンド・ソリューション「Mobile Station Modem(MSM)」とBroadcom社の短距離用無線製品を組み合わせ,第3世代(3G)CDMA機器向けに検証済みの総合的なBluetoothソリューションを提供する。

 QUALCOMM社CDMA技術担当社長のSanjay Jha氏は,「Broadcom社と密に協力することにより,世界中の3G無線ネットワークでBluetoothの利用が拡大するだろう」と述べる。「世界各地のCDMA2000およびWCDMA/UMTSネットワークにBluetoothが普及するよう,同社と作業を進める」(同氏)

 なお現在QUALCOMM社は,Bluetoothベースバンド技術を組み込んだ3G CDMA対応LSIソリューション「MSM5xxx」および「MSM6xxx」製品系列の製品を量産出荷している。一方Broadcom社のBluetooth無線ソリューション「BCM2002」も,量産品の利用が可能である。両社では,MSMにBCM2002などを組み合わせることで,携帯機器用の優れたBluetoothシステム・ソリューションを実現できるとしている。

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