UNIX互換OS「FreeBSD」を推進する非営利団体FreeBSD Foundationが米国時間6月9日に,FreeBSDの最新バージョン「5.1」を発表した。

 「FreeBSD 5.1は,開発に3年をかけ,多数の機能強化を図った」(FreeBSD Foundation)。主な特徴は以下の通り。

・1:1スレッド・モデルのスレッド・ライブラリを実験採用し,MxNスレッド・モデルもサポート。アプリケーション動作時にマルチ・プロセサの能力を最大限に活用する

・USB 2.0対応装置,米IBMや米Adaptec製のServeRAIDコントローラ,USB Ethernetアダプタ,米Promise Technologyや米Intel製のSerial ATAコントローラなど,サポート対象のハードウエアを拡大

・1台のサーバーに複数の仮想マシンを構築する「jail」環境を強化

・「Physical Address Extensions」メモリー拡張方式をサポート。x86プラットフォームで最大64Gバイトのメモリー容量に対応する

・米AMDの「Opteron」プロセサを搭載した64ビット・プラットフォームを実験的にサポート

 FreeBSD 5.1は,最新のアプリケーションやツールを組み合わせて出荷する。「Berkeley Software Distribtuion License」のもとで,すでに配布を開始している。FreeBSD ProjectのWWWサイトから,無償で入手可能。

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