米Intelは米国時間6月5日,2003年第2四半期業績見通しの中間修正を発表した。売上高は66億~68億ドルの見込み。これまで64億~70億ドルとしていた予測範囲を絞り込んだかたちで,中間値は変わらない。
Intel Architecture事業の業績は,通常の季節的パターンの中でも上限寄りとなる見通し。しかし,通信製品の需要は依然として軟調だという。
その他については,これまでの予測通りである。
同社が2003年第1四半期決算報告時に発表した第2四半期と通期の主な予測は以下の通り。
・第2四半期の売上高は64億ドル~70億ドルの範囲
・第2四半期の粗利率は50%(プラス/マイナス2ポイント)
・2003年通期の粗利率は51%(プラス/マイナス2ポイント)
・第2四半期の費用(研究開発費とマーケティングおよび一般管理費)は20億ドル~21億ドルの範囲
・2003年通期の研究開発費は約40億ドル
・2003年通期の設備投資費用は35億ドル~39億ドルの範囲
・第2四半期における株式投資/利息などによる損益は,損失2000万ドル
ちなみに第1四半期の決算は,売上高が67億5000万ドルで,前期比6%減,前年同期比では横ばい。純利益は9億1500万ドルで,前期比13%減,前年同期比2%減だった。
なお同社は,正式な第2四半期決算を7月15日に発表する予定である。
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