米Lucent Technologies社と米McDATA社は,企業のストレージ・ネットワーキング向けソリューションを共同開発で開発する。両社が米国時間5月22日に発表した。両社は,データ・センター内またデータ・センター間のストレージ・ネットワークング向け包括的ソリューションの開発で協調する。

 両社の提携により,企業は,地理的に分散したデータ・センターのネットワーク接続が容易かつ経済効率良く実現できる。両社の専門技術を統合することにより,ネットワーク・インフラの整備,災害復旧,リモートからのストレージ・アクセス,重要なデータの保護が可能になり,事業の継続が保証されるとともにネットワーク・インフラへの投資回収率が高まるという。

 現在両社は,柔軟で拡張可能なさまざまな配備オプションを提供しながら,ネットワーク・アーキテクチャ全体を簡略にして,ネットワークのデータ保護機能を向上させるエンド・ツー・エンドのソリューションを提供している。企業は,Lucentの「OptiStar EdgeSwitch 2.0」,McDATAの「Intrepid Directors」スイート,「Sphereon Fabric Switches」,その他のLucent製品により,付加価値があるサービス・インテリジェンスとパフォーマンスを提供するエンド・ツー・エンドのSANが構築できるようになる。

 「広域ネットワーク・ストレージにまたがる大量のデータ・フローは企業にとって課題である。両社が提携することにより,企業とサービス・プロバイダは,さまざまな種類のストレージ,スイッチング,光ネットワーキング機器で構成される複雑なエンド・ツー・エンドのSANの実装が容易になる」(IDC社のシニア・アナリストのSterling Perrin氏)

 また,両社は企業とサービス・プロバイダ向けにデータ・センターのネットワーク間接続ソリューションを拡張する。提携によって,「Metropolis Enhanced Optical Networking」プラットフォームを使ってDWDMを介したストレージの拡張,「VPN Firewall Brick」ファミリー製品のセキュリティ,McDATAの「SANtegrity」セキュリティ・スイート,そしてMcDATAの「SANavigator」とLucentの「VitalSuite」などの製品を組み合わせたエンド・ツー・エンドのストレージ・ネットワーク管理などの分野にも注力する。

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