米Network Associates，企業向けネットワーク管理プラットフォームを発表

早坂利之

2003.05.21

　米Network Associatesが米国時間5月20日に，大企業やサービス・プロバイダ向けのネットワーク管理プラットフォーム「Sniffer Network Protection Platform」を発表した。

　大企業，サービス・プロバイダ，政府機関は，ネットワークのリスクを低減し，ネットワークの可用性と性能を最大限に引き上げることで，業務の生産性を向上すると同時にコストを削減したいと考えている。「Sniffer Network Protection Platformは，このようなユーザーのために設計した」（Network Associates社）

　米Aberdeen Group，セキュリティおよびプライバシ担当ディレクタのEric Hemmendinger氏は，大企業などのネットワークの現状を「多数の異なる業務アプリケーションやサービスが稼働しているため，単一の製品で効率的に問題部分を隔離して修復するにはあまりに複雑すぎる」と指摘する。

　Sniffer Network Protection Platformは，複雑なネットワーク・トラブルやウイルスなどの脅威を監視，識別，優先付け，解決するための技術を提供し，企業や組織が業務のパフォーマンスとセキュリティを確保できるようにする。主な構成要素は以下の通り。

・パフォーマンスと障害管理向けアプライアンス「Sniffer Technologies s6040」：最大4台構成に対応したブレード・サーバー。GビットEthernetなどの高速データ・ネットワークのトラフィックを監視する

・ネットワーク管理ソフトウエア「Sniffer Distributed 4.3」：ネットワーク全体のトラフィックを監視・分析し，レポートを提供する。障害管理とネットワーク・パフォーマンス管理機能を備えた「Expert」バージョンと，より多くの監視機能を搭載した「RMON+」バージョンを用意する

・ネットワーク管理の統合ツール「Network Performance Orchestrator（nPO）」：「nPO Manager 2.0」「nPO Visualizer 2.1」などを含む。