米Amazon.comは米国時間5月19日,Webサービス開発用ツール・キットの最新版「Amazon Web Services Software Development Kit 3.0 (SDK 3.0) 」の提供を開始したと発表した。また,開発者用WWWサイトを改善したこと,同社のWebサービス・プログラムの登録開発者数が2万5000人を突破したこともあわせて発表した。Amazon Web Services SDK 3.0は,Amazon社のWWWサイトで無償でダウンロードできる。

 Amazon Web Services SDK 3.0は、同社サイトの機能をWebサービスとして提供するという取り組み「Amazon Web Service」の一環として提供しているもの。サード・パーティ企業がAmazon社の電子商取引プラットフォームをサード・パーティのサイトで利用するためのアプリケーション開発ツール・キットである。サード・パーティ企業はAmazon社の製品購入用の「Shopping Cart」技術を自社サイトやアプリケーションに利用できる。たとえば現在,www.simplest-shop.comやwww.ipilot.net,www.yes.netなどがAmazon.comと連動したサイトを運営している。

 なお,米メディアの報道によると,同ツール・キットにはチャット機能や価格範囲の検索機能などの新機能が搭載されているという。

 「10カ月前に発表したばかりの『Amazon Web Service』の進歩に大変喜んでいる。今後もこの革新的なテクノロジを使って,顧客がWWW上で求めるものを探し出し,購入できる手助けをするという使命を果たす方針だ」(Amazon.com社Worldwide Software Applications担当バイスプレジデント,Jason Kilar氏)

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