米Microsoftは米国時間5月19日,Trend Microおよび米Network Associatesと協力体制を敷き,Microsoft社製品に関する最新ウイルス情報の提供を目的とする企業連合を結成したと発表した。名称は「Virus Information Alliance(VIA)」。VIAでは,危険度の高いウイルスに関して信頼性の高い情報をタイムリに提供し,「顧客が適切な対策を講じることができるようにする集中的なリソース・センター」(Microsoft社)としての機能を持たせるという。
VIAには,Network Associates社のウイルス対策技術研究機関であるMcAfee AVERT(Anti-Virus Emergency Response Team)と,Trend Micro社の研究施設/サポート・センターであるTrendLabsが,ウイルス情報の提供に協力する。発見されたウイルスとワームの脅威に関して調査を行い,その結果をMicrosoft社のTechNetページに詳細な情報を掲載する。
Microsoft社Security for Product Support Services部門担当ディレクタのAndy Erlandson氏はVIAについて,「顧客に時宜を得たセキュリティ情報を提供することは,当社が目指す“信頼できるコンピューティング”に不可欠な取り組み」と説明する。
また,McAfee AVERT副社長のVincent Gullotto氏は,「ユーザーを脅かすウイルスが減る様子はなく,必要な時に即座に関連情報とパッチにアクセスできることが重要」と述べる。VIAの狙いは,「ユーザーが簡単かつ迅速にセキュリティ情報を入手できるようにすること」(同氏)にあるという。
VIAでは将来,ホワイト・ペーパーやウイルスの傾向などに関する情報も提供していく計画である。
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