米BEA Systemsは米国時間5月14日,2004会計年度第1四半期(2003年2月~4月期)の決算を発表した。売上高は2億3730万ドルで,前年同期の2億2480万ドルから増収。このうち ライセンス収入が1億2230万ドル占めた。GAAPベースの純利益は2450万ドル(希薄化後の1株当たり利益は6セント)で,前年同期の純利益390万ドル(希薄化後の1株当たり利益は1セント)から大幅に増加した。

 GAAPベースの営業利益は,前年同期比30%増の3420万ドル。営業利益率は14.4%で,前年同期の11.7%から上昇した。

 一時的な費用を除いた場合,純利益は2850万ドル(希薄化後の1株当たり利益は7セント)となる。同条件の営業利益は,前年同期比14%増の3980万ドル。

 また当期は営業キャッシュ・フローとして4050万ドルを創出した。

 BEA社設立者兼会長兼CEOのAlfred Chuang氏は,「厳しい経済状況にも関わらず,好調な業績を達成できた。当期はインテグレーション・ソフトウエアの収入をはじめ,営業利益と営業利益率を伸ばすことに成功した。過去2年間に行った研究開発への投資が実を結んでおり,アプリケーション・サーバー市場やインテグレーション市場で地位を拡充している」と説明した。

 「企業はIT予算の引き締めなどにより,社内システムの統合という課題に直面している。当社製品を導入する企業が増えていることからも,当社のインテグレーション事業が勢いにのっていることが明らかだ」(同氏)

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