米Verizon Communicationsは,米国ニューヨークの150カ所にWi-Fi無線LANの伝送端末を設置し,高速無線インターネット接続(ホットスポット)サービスを開始した。同社が米国時間5月13日に発表したもの。
Verizon社の「Verizon Online」サービスに加入しているユーザーは,Verizon社のホットスポット・サービスを無料で利用できる。
なお同社は,ニューヨークで計1000カ所にWi-Fi伝送端末を設置する計画だという。1000カ所という数字は,「1社のインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)が米国の1市内で展開するホットスポット・サービスとしては最大規模」(Verizon社)という。
「会社員や大学生など,あらゆる人々が,出先でインターネットに接続できる優れた手段を求めている。Wi-Fi技術を用いた無料アクセスは,他社では提供できない恩恵を当社の顧客にもたらすだけでなく,当社自身の広帯域サービスの競争力強化につながる」(Verizon社新興市場担当上級バイス・プレジデントのJames A. Otterbeck氏)
Verizon社が提供するWi-Fiサービスでは,伝送端末から300フィート(約91メートル)以内で高速無線接続が行える。今回サービスを開始した場所には,アッパーイーストサイド,アッパーウエストサイド,コロンビア大学,ミッドタウン,ユニオンスクエア,グラマシー公園,グリニッチビレッジ,ニューヨーク大学,ウオールストリートなどが含まれる。
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