米Intelと米Yahoo!は米国時間5月12日に,パソコン向けオンライン・ゲーム配信に関する提携を発表した。Intel社はYahoo!社のオンライン・ゲーム・サービス「Yahoo! Games」内の「Yahoo! Games on Demand」サイトのスポンサとなる。

 Yahoo! Games on Demandでは,米Activision,米Atari,Vivendi Universal Games社といったゲーム・パブリッシャの各種ゲームを提供する。現在利用できるゲームには「Empire Earth」「Grand Prix 4」「Independence War 2」「Neverwinter Nights」「Star Trek Armada 2」などが含まれる。これらのゲームはIntel社製プロセサ「Pentium 4」の性能を最大限に活用するよう設計されており,「高度な音声効果や視覚効果,スムーズな動きのアニメーション,実写並みの3次元映像を実現する」(Intel社とYahoo!社)。

 Yahoo!社によると,Yahoo! Gamesで行われるゲーム・プレイ時間は1カ月当たり50億分を上まわる。また,米Nielsen//Net Ratingsが2003年3月に実施した調査では,Yahoo! Gamesがオンライン・ゲーム・サイトの首位に立ったという。「Yahoo! Games on Demandで,消費者は90種類を超える人気の各種パソコン向けゲームで対戦できる。アクションや戦略もの,シミュレーションなどさまざまなジャンルから,新しいタイトルだけでなく昔ながらの定番ゲームも提供する」(両社)

 Intel社はまた,インタラクティブ・ゲームの開発とマーケティングでAtari社,米DreamWorksと提携を結んだことを同日明らかにした。米国で6月2日に封切り予定のDreamWorks社のアドベンチャー映画「Sinbad: Legend of the Seven Seas」をもとにした同名のアクション・ゲームを,「Hyper-Threading Technology」対応Pentium 4に最適化する。Hyper-Threading Technologyはプロセサの命令をスレッド・レベルで並列処理する技術で,一つのプロセサを論理的に二つのプロセサとして扱う。「Pentium 4搭載パソコン上で,質の高いキャラクタ・モデル,細やかなアニメーション,ダイナミックなゲーム環境を体験できる」(Intel社)

 Sinbad: Legend of the Seven Seasゲームは,映画のDVDおよびビデオ・リリースに先がけて,10月に米国で発売を開始する。その後,年内に世界向け出荷を開始する。

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