米Network Associatesの事業部門McAfee Securityは,ウイルス対策ソフトの設定やウイルス定義ファイルの更新スケジュールなどを集中管理するソフトの新版「ePolicy Orchestrator 3.0」を米国時間5月12日に発表した。1台のサーバーで25万を越えるノードの管理が可能になる。

 新版では,ユーザーが単一のツールからDAT,Extra.DAT,ホットフィックス,パッチ,サービス・パックを配備できるように,柔軟で包括的なアップデーティング技術を提供している。IT管理者の指定により,自動,または手動でアップデートを実行できる。

 新版で提供する主な機能は次の通り

・McAfee Express Global Updating
最高5万のシステムを1時間以内にアップデートする。SuperAgentsを使って通信の負荷を分散することにより,アップデートの速度が改善された

・McAfee ePolicy Orchestrator Fusion Services
ePolicy Orchestratorの機能をサードパーティ製のアプリケーションにまで拡張して包括的な管理を行なう

・中小企業向けのMcAfee Small Business Wizard
ユーザーが250人未満の中小企業向けの機能。中小企業のシステムに5つの簡単なステップで迅速にアンチウイルス・プロテクションとセキュリティ・ポリシーを配備する

・有用性と可視性の向上
1ページのレポートでセキュリティ・レベルを表示する。単一のコンソールから複数サーバーを集中的に管理する

・モバイル・ユーザー向け機能の強化
管理者がモバイル・ユーザーをLANに接続しているユーザーとして管理できるように調整された。モバイル・ユーザーは,1番近いサーバーから自動的にアップデートされるようになった。アップデートが中断された場合に,途中からのアップデート再開,アプデートの延期などオプションで柔軟になった

 McAfee ePolicy Orchestrator 3.0は,5月下旬に世界に向けて出荷される予定。

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