米IBMと米i2 Technologiesは,IBM社のソフトウエア「WebSphere Business Integration」とi2社のサプライ・チェーン向けソリューションを組み合わせたサービスについて両社の戦略的提携を拡大すると,米国時間5月9日発表した。両社がすでに結んでいる4年契約の戦略的提携関係を強化するもので,「サプライ・チェーン全般で取引処理の高速化を図る」(両社)とする。

 これにより両社の顧客は,IBM社のハードウエア/ソフトウエアとi2社のソリューションを組み合わせた環境を試験する際に,IBM International Competency Centers for i2と呼ばれる施設を利用できる。この施設は,テキサス州ダラスにあるi2社の本社内とインドのバンガロールにあるi2 Solutions Centerに設置し,両社が共同運営する。さらにIBM社のBusiness Consulting Servicesが,i2社製ソリューションの導入サポート・サービスを世界各地で提供する

 IBM社ワールドワイドi2社提携担当副社長のJay Ennesser氏は,「企業では,応答性に優れたバリュー・チェーンを実現可能なビジネス・プロセス統合ソリューションを求めている」と述べる。

 「i2社の優れたサプライ・チェーン管理(SCM)ソリューションに当社のオープン標準ベースのビジネス統合ソリューションを組み合わせることで,顧客は業務に変革をもたらし,重要な複数のビジネス・プロセス全体でチャンスを最大化し,顧客の要求と市場状況の変化に素早く対応できる」(同氏)

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