ドイツT-Mobile Internationalの米国法人T-Mobile USAは,無線LANアクセス・サービス「T-Mobile HotSpot」を既存の料金プランに統合することを米国時間5月8日,発表した。月額19.99ドルの追加料金で,T-Mobile HotSpotを無制限で利用できる。T-Mobile社の携帯電話サービスで音声およびデータ通信を利用しているユーザーを対象とする。

 これまで同社は,T-Mobile HotSpotを定額または従量制の単独サービスとして提供しており,音声およびデータ通信サービスの「Get More」プランに組み込んでいなかった。新プランを利用すれば,「これまでのT-Mobile HotSpotの定額料金より最大で50%安くなる」(T-Mobile社)。なお,音声およびデータ通信と無線LANアクセス・サービスの請求書は,1枚にまとめて送付する。

 「1000万人以上の顧客を抱えるT-Mobile社は,多数の法人顧客や個人顧客に,Wi-Fiの利便性と信頼性の認識を広めることができる。1枚の請求書,単一のプロバイダ,すぐれた料金プランで,ユーザーに最大限の価値を提供する」(T-Mobile社副社長兼ジェネラル・マネジャーのJoe Sims氏)

 T-Mobile社は現在,米Starbucks Coffeeや米Borders Books,空港など2300カ所に無線LANアクセス・サービスを提供している。米Kinko'sも,今年中に米国内でT-Mobile社の無線LANアクセス・サービスを導入する予定だという。

 また,T-Mobile社は数カ月以内に,GPRSと無線LANを組み合わせたサービスを提供する計画である。

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