米Microsoftは,Windowsの将来版で主な書き込み可能DVDフォーマットすべてに対応させると,米国時間5月8日に発表した。対応予定のフォーマットは,DVD-RAM,DVD-RW/-R,DVD+RW/+R。Microsoft社では,「これによりユーザーは,ドライバをダウンロードしなくても手持ちのDVDを利用できるようになる」と説明する。

 また同社は,Microsoft Windows XPでDVD-RAMを利用可能としているほか,DVD用パケット・ライト・フォーマットであるDVD+MRW(Mt. Rainier)への対応も表明している。

 「(当社のOSが)主要な書き込み可能DVDフォーマットすべてに対応することで,ユーザーは個人的なデータのバックアップやパソコン間のファイル転送,自分で編集してDVDに記録したビデオの共有を,より高速,安価,効率よく行えるようになるだろう」(Microsoft社Windowsハードウエア・エクスペリエンス部門ジェネラル・マネージャのTom Phillips氏)

 同社のDVD対応についての詳細は,Webサイトに掲載している。

 なおDVD技術の標準化を進める団体DVD+RW Allianceは同日,Microsoft社のDVDフォーマット採用計画を歓迎する声明を発表している。

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[発表資料(Microsoft社)]
[発表資料(DVD+RW Alliance)]