米Hewlett-Packard(HP)が米国時間5月7日に,小企業向けカラー・レーザー・プリンタ「HP Color LaserJet 1500」製品系列,プリンタ/スキャナ/コピー機能に対応する複合製品「HP Designjet 815」「HP Designjet Scanner 4200」「HP LaserJet 9000L」「HP Multifunction Finisher」を発表した。

 HP Color LaserJet 1500は,印刷速度がカラー時4枚/分,モノクロ時16枚/分の家庭/小企業向けプリンタ。「価格は799ドルからと,購入しやすくなった。これまで外部の業者に依頼していたカラー印刷をオフィス内で処理できるようになる」(HP社)

 HP Designjet 815などの複合製品の概要は以下の通り。

・HP Designjet 815:大きなサイズの用紙に印刷可能なカラー・インクジェット・プリンタ。スキャナを備えているので,単体でコピーや画像取り込みが可能

・HP Designjet Scanner 4200:既存のインクジェット・プリンタDesignjetに接続可能なスキャナ。コピー/画像取り込み機能を付加できる

・HP LaserJet 9000L:モノクロ・レーザー・プリンタをベースとする複合機。印刷/コピー/画像取り込み/ファクシミリ機能を備える。最高印刷速度は40枚/分

・HP Multifunction Finisher:HP LaserJet 9000製品系列のレーザー・プリンタ/複合機向けのオプション・フィニッシャ。印刷した文書の順番を整えたりステープルを打ったりして,製本などを行える

 また同社同日は,企業における印刷業務の効率化を図るソリューション「HP Total Print Management(TPM)」についても明らかにした。HP TPMでは,「Web Jetadmin」「Print Server Appliance」「Jetdirect」などの印刷管理/サーバー・ソフトウエアに,各種プリンタを組み合わせたソリューションを提供する。

 たとえばWeb Jetadminなどを使用すると,ネットワーク経由でプリンタの動作状況を確認できるようになるという。「WWWブラウザ・ベースの管理ツールからプリンタ・ドライバの配布,スプールや印刷キューの管理を行えるので,生産性の向上につながる」(同社)

◎関連記事
米HPが中小企業向けイメージングおよび印刷機器のサービス,プログラム,新製品を発表
米HPが約12億ドル規模のプリンタ事業計画を発表,2003年初頭までに画像処理/印刷製品50種以上をリリース
米Dellがプリンタ市場に参入,プリンタ4製品とリサイクル・プログラムを発表
リコー,印刷速度が24枚/分で40万円を切るカラー・レーザー・プリンタ
コニカが高速FAX機能をもつ多機能プリンタの新型モデルを出荷開始
デジカメで撮影した写真のプリント枚数は2005年に118億枚に達する,米調査会社
「2002年Q2の米国プリンタ市場,米HPがシェアを5ポイント拡大して首位を堅持」,米HPが調査結果を引用
明暗が分かれるプリンタ市場,多機能プリンタの出荷台数は98%増だがインクジェットは5.8%減

[発表資料へ]