米IBMは,ソフトウエア・プラットフォーム「WebSphere」向けのオンデマンド・コンピューティング・ソリューション「Akamai EdgeComputing Powered by WebSphere」を,米Akamai Technologiesと共同提供すると米国時間5月1日,発表した。
Akamai EdgeComputing Powered by WebSphereを使うと,企業が使用している既存ITインフラに仮想的なインターネット・コンピューティング機能を付加でき,“pay-as-you-go(成長に合わせた支出)”の実現が可能になるという。「Akamai社の技術を組み合わせた新しいWebSphereソフトウエア・ソリューションにより,ビジネス機会への応答速度を速め,世界中から利用可能な高速Webアプリケーションを実現し,ITインフラの運用コストを削減する」(IBM社)
同ソリューションでは,WebSphere上で動作するアプリケーションを,1万5000台以上のサーバーで構成されるAkamai社の分散ネットワークに展開し,各Webアプリケーションのトラフィックと需要急増に対処する。これにより顧客はネットワークの混雑を回避できるという。
「ある一時期だけに需要が集中する場合,それに対応可能な高価なサーバーを導入すると,ほかの期間は処理能力が余ってしまう。同ソリューションを利用すると,こうした高額インフラの購入を避けられる。さらに,Akamai社の大規模ネットワーク上でWebSphereを動作させることで,高い性能と信頼性を得られる」(IBM社)
なおAkamai EdgeComputing Powered by WebSphereの販売は,IBM社のサービス部門Global ServicesとAkamai社の双方が行う。
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