米HP(Hewlett-Packard)は米国時間5月1日,中小企業向けのノート・パソコンとエントリ・サーバーを発表した。

 HP社は4月に中小企業向けの画像処理製品やプリンタ,サービスを発表しており(HP社のプレス・リリース),今回さらに中小企業向け戦略を推進する。

 HP社SMBマーケティングと販売部門バイス・プレジデントのRobyn West氏は,「HP社にとって,中小企業市場はきわめて重要だ」と述べている。「HP社は企業が必要としているものを競争力のある価格で提供する。それは,より高い信頼性,より充実したサービスとサポート,より多くの現地エキスパートだ」(同氏)

 今回発表した主な製品は以下の通り。

・ノート・パソコン「HP Compaq nx9010」。米Intelの「Pentium 4」または「Celeron」プロセサと,最大1Gバイトの主記憶を搭載する。CD,DVD,CD-RW,またはDVD/CD-RWドライブを備える。ハード・ディスク装置(HDD)は30Gバイト,40Gバイト,60Gバイト,80Gバイトを用意。ディスプレイは14.1インチ(XGA),15インチ(XGA),15インチ(SXGA以上)から選べる。10/100 LAN機能と56K V.92 Mini PCIモデムのほか,IEEE1394ポート1基,USB2.0ポート3基,S-Videoコネクタを装備する。128ビットの暗号方式WEPに対応した54g技術の高速無線アクセス機能を,オプションで内蔵する。54g技術を組み込むことにより,IEEE802.11g規格のドラフト仕様をベースにしたネットワークと,IEEE802.11b規格仕様をベースにしたネットワークの両方で無線アクセスを実行できる。54g技術を内蔵したモデルの場合,米国での希望小売価格は1549ドルから。

・エントリ・サーバー「HP Server tc2120」と「HP ProLiant ML300」シリーズ。ファイル管理,プリンタ共有,Webサイト・ホスティング,データベース・ホスティングなどに向けた利用を想定する。価格は549ドルから。ちなみに,米メディアの報道(CNET News.com)によると,HP ProLiant ML300シリーズの「ML310」は,動作周波数2.53GHzのPentium 4,256Mバイトの主記憶,40GバイトのHDDで構成したモデルが1048ドル。「ML330」は動作周波数2.4GHzの「Xeon」,256Mバイトの主記憶,36GバイトのSCSI HDDで構成したモデルが1129ドルから。

 同社はまた,パートナーの収益増加を支援するプログラム「partnerONE」の拡張についても明らかにした。中小企業向けプラクティスを有するpartnerONEメンバー企業に,partnerONE SMBネットワーク(現在米国のみ)を通じて,各種のツールやサポートを提供する。

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[発表資料(1)]
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