米Akamai Technologiesが米国時間4月30日に,2003年第1四半期の決算を発表した。売上高は3660万ドルで,前期の3540万ドルと比べて3.4%増加。会計原則(GAAP)ベースの純損失は860万ドル(1株当たり損失は7セント)で,前期の5560万ドル(同48セント)から大幅に赤字を縮小した。
一時的な費用を除いた場合,純損失は1330万ドル(1株当たり損失は11セント)となる。前期の同条件の純損失は2010万ドル(同17セント)だった。
リセラーによる収入が総売上高の約24%を占めた。前期のその割合は26%だった。
「第1四半期の結果は,我が社の事業基盤が着実に改善していることを示している。会社全体が顧客拡大に向けて努力し,コスト効率の向上に注力した」(Akamai社会長兼CEOのGeorge Conrades氏)
2003年3月末時点で,トラフィック管理サービス「EdgeSuite」の継続契約を結んでいる顧客は346社にのぼるという。2002年12月末の269社から77社増えた。第1四半期の新規顧客には,米Accenture,オーストラリアのAustralian Broadcasting,ドイツBMWの日本法人ビー・エム・ダブリュー,カナダのCanadian Broadcasting,米Chicago Sun-Times,Cirque Du Soleil社,米E.W. Scripps,英Home Office Communication Directorate,米John Wiley & Sons,フランスのL'Oreal,Lycos Asia社,Norman Data Defense社,米Thomson Financialなどが含まれる。
2003年3月末時点で,Akamai社は世界68カ国に1134のネットワーク,1万5307台のサーバーを所有している。2002年12月末時点では,サービス対象地域が65カ国,ネットワークが1135,サーバーが1万3622台だった。
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