米IBMが米国時間4月30日に,米Intelの64ビット・プロセサItanium 2を搭載する新型サーバー「eServer x450」を発表した。同サーバーは,IBM社の「Enterprise X-Architecture(EXA)」技術を採用する。

 EXAは,Intel XeonおよびIntel Itanium 2の両プロセサに向け同社が開発したチップセット技術。EXAを採用したほかの製品としては,Xeon processors MP対応の16ウエイ・サーバー「eServer x440」がある。

 EXAベースのシステムについて同社は,「“成長に合わせた支出”を実現する拡張性を顧客に提供することで,取得コストを削減できるよう設計してある」と説明する。「メインフレームの成果を基にした数々の技術により,運用コストも削減できる」(同社)

 eServer x450は同日出荷を開始する。価格は2万5999ドルからとする。

 なお同サーバーに関する米メディアの主な報道は以下の通り。

TechWeb:IBM社初のItanimu対応サーバー。4Uラックに格納可能で,Itanium 2プロセサを最大4個搭載できる。Windows Server 2003のほか,米Red HatおよびドイツSuSE Linux AGの64ビットLinuxに対応する

CNET News.com:IBM社は,2003年末までにプロセサを最大16個搭載可能な同サーバーの派生製品をリリースする。このサーバーでは,第3世代Itanium 2プロセサ「Madison」(開発コード名,2003年なかごろ登場予定)と,第2世代EXAを採用することになるという。また将来リリース予定の「X445」はXeonプロセサを最大32個搭載可能とし,第2世代EXAに対応すると見込む

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