米Apple Computer社は,オンラインのミュージック・ストア「iTunes Music Store」の開設を米国時間4月28日に発表した。同ストアの利用には,デジタル音楽のジュークボックス・ソフト「iTunes 4」が必要。1曲99セントでダウンロードできる。

 同ストアが提供する曲は,個人利用権を拡張している。個人利用を目的として,ダウンロードした曲の複数CDへの焼き付け,複数iPodsでの再生,最高3台までのMacintoshコンピュータ上での再生,「iPhoto」「iMovie」「iDVD」を含むMac上のアプリケーションでの利用などが認められる。個人で利用することを条件に,焼き付け可能なCDの枚数,再生に利用するiPodsの数は規制を受けない。

 同ストアには,BMG,EMI,Sony Music Entertainment,Universal,Warnerからの20万を越える楽曲が用意される。ユーザーは,タイトル,アーティスト,アルバム名から検索できるとともに,性別,アーティスト,アルバムでコレクション全体をブラウズできる。ユーザーは,購入前に無償で30秒間試聴できる。曲は,業界標準のAACオーディオ形式を採用している。同形式は,MPEG-4ビデオ形式にも採用されている。

 同ストアは,同社のデジタル音楽のジュークボックス・ソフト「iTunes 4」に統合されており,1つのアプリケーションから購入,ダウンロード,整理,再生ができる。同ソフトが提供する「Rendezvous」により,Mac間でファイルを複製する必要なく,音楽の共有ができる。

 iTunes 4は,無償にて同社Webサイトからダウンロードできる。iTunes Music Storeを利用するためには,米国内に課金住所を持つクレジットカード,iTunes 4とMac OS X 10.1.5以降を搭載したMacが必要。

◎関連記事
米AOLが有料音楽配信サービス「MusicNet on AOL」を開始,合法的な記録が可能
米AOLが有料音楽配信サービス「MusicNet on AOL」を開始,合法的な記録が可能
米アップルがWindowsでも使えるMP3プレーヤー「iPod」を発表。最大4000曲を保存可能
米アップル,ネットワーキング技術「Rendezvous」をオープン・ソース化

発表資料へ