米Hewlett-Packard(HP)は米国時間4月29日に,Intel Itanium 2プロセサを搭載し米Microsoftの64ビットOS,Windows XP 64-Bit Edition Version 2003に対応するワークステーション「zx2000」と「zx6000」を発表した。

 Windows XP 64-Bit Edition Version 2003は,64ビットItaniumアーキテクチャの大容量メモリーや高い浮動小数点演算性能を十分活用できると同時に,単一システムで32ビットと64ビットの両環境に対応可能という。「1台で高度な32/64ビット・アプリケーションの両方に対応するデスクトップ・マシンを提供することは,顧客の利益につながる」(HP社)

 HP社ワークステーション事業担当副社長のJim Zafarana氏は,「技術/業務双方向けのアプリケーションを1つのOS上で動かすことにより,デスクトップ・マシンの数やIT/トレーニングの経費を減らすとともに,得られる結果を高めることができる」と説明する。

 両ワークステーションの概要は以下の通り。

・zx2000:動作周波数0.90GHzのItanium 2プロセサ(1個)。価格は3298ドルから。

・zx6000:動作周波数1.0GHzのItanium 2プロセサ(1個または2個)。価格は4896ドルから。

 なお,Windows XP 64-Bit Edition Version 2003を搭載するシステムは,2003年5月1日より利用可能とし,価格は3711ドルからとする。詳しい仕様や価格などについては,HP社のWebサイトに掲載している。

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