米Oracle社は,32ビットと64ビット版のWindows Server 2003に対応する「Oracle9i Database Release 2」の出荷開始を米国時間4月24日に発表した。Windows OSのアップグレードを予定しているユーザーに,高い性能,改良したメモリー管理,より効率的で使いやすい開発環境を提供する。

 同製品により,Windowsユーザーは,データベース・クラスタリング技術「Oracle9i Real Application Clusters」を使って,必要に応じた拡張が可能になるためTCO(総所有コスト)を抑えることができる。

 32ビットと64ビット版Windows Server 2003対応の「Oracle9i Database Release 2」は,Oracle Technology Network(OTN)からダウンロードにて提供されている。

 また,同社は同日Windows Server 2003向けに最適化した「Oracle9i Application Server」のリリース予定を発表している。32ビットと64ビットのWindows Server 2003に対応する開発者向けプレビュー版「Oracle9iAS Containers for J2EE(OC4J)」も,OTNで無償配布している。製品版は,次回のリリースで提供される。

 Oracle9i Application Serverは,「.NET」との相互運用性とWindowsプラットフォームをサポートし,経済効率良くITインフラにJ2EEと.NETを組み合わせる手段を提供する。そのため,J2EEベースのWebサービスをOracleプラットフォームで開発して.NET Web Servicesクライアントから利用できる。またOracle開発者は,.NET WebサービスをJ2EEアプリケーションから利用できるようになる。

 32ビットのWindows Server 2003向けOC4Jは,OTNから無償でダウンロード可能。製品版の32ビットのWindows Server 2003対応Oracle9i Application Serverは,同製品の次回のリリースで提供される。64ビットのWindows Server 2003向けOC4Jの開発者プレビュー版も無償提供されている。製品版は,2004年の出荷が予定されている。

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発表資料(その2)