米Microsoftは米国時間4月24日，64ビット版OS「Microsoft Windows Server 2003」対応のデータベース管理ソフトウエア「Microsoft SQL Server 2000 Enterprise Edition（64-bit）」を発表した。Microsoft社は「同OS用の，膨大なメモリーを必要とするアプリケーションに十分対応できるよう設計した」と説明する。
なお同社はMicrosoft SQL Server 2000（64-bit）とともに，Windows Server 2003と「Visual Studio .NET 2003」の発表も同日行っている（発表資料（1），発表資料（2））。「これら3製品の組み合わせは，プラットフォーム，データ管理，アプリケーション開発環境を密接に統合することで，ビジネスの新しいスタンダードを確立する」（同社）
Microsoft社は，米Hewlett-Packard（HP）の協力を得て実施した性能試験で記録的なベンチマーク結果を出したとする。それによると，米IntelのItanium 2を搭載するHP社のSuperdome上で「Windows Server 2003 Datacenter Edition」とSQL Server 2000（64-bit）を動作させたところ，TPC-Cベンチマークで毎分65万8277トランザクション（tpmC）を処理できたという。「1tpmC当たりのコストは9.82ドルとなり，UNIXシステムで達成した結果より66％安く済む」（Microsoft社，参考プレスリリース）
さらに同社は，米Siebel Systemsおよび米Unisysと行った試験でも記録的な結果を出したという（参考プレスリリース）。
Microsoft社SQL Server担当副社長のGordon Mangione氏は，「当社は64ビット対応製品を提供することで，これまでハイエンドなUNIXとデータベースでしか実現できなかった分野において，リーダーとなった」と述べる。「SQL Server 2000（64-bit）とWindows Server 2003 Datacenter Editionの組み合わせが拡張性に優れ，ベンダー固有のUNIXシステムよりも容易かつ安く，購入／運用できることを実証した」（同氏）
SQL Server 2000（64-bit）は，ボリューム・ライセンスまたはOEMチャネルにより購入できる。現在「SQL Server 2000 Enterprise Edition（32-bit）」を使用している顧客の場合，64ビット版へのアップグレードは無料。
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