米IBMは，“デスク・ノート”と呼ぶデスクトップ・パソコンの置き換えを狙った新型ノート・パソコン「ThinkPad G40」を米国時間4月22日に発表した。IBM社では、「（デスクトップ・パソコンにある）すべての機能を備えたパソコンをたまに持ち運びたいというユーザーを対象とした製品」と説明する。中小企業，教育機関，政府機関などでの利用を見込む。

　「これまでユーザーは，性能か携帯性のどちらかを選ぶしかなかった。ThinkPad G製品系列では，ユーザーが必要とする機能を削ることなく，携帯性という選択肢を提供する」（IBM社パーソナル・コンピューティング部門マーケティング担当副社長のBob Galush氏）

　また，同社によると，ノート・パソコン・ユーザーの25％近くはノート・パソコンを移動してもコンセントにつないで使用しており，バッテリはあまり使っていないという。ThinkPad G40は，そうしたユーザーをターゲットにしているという。

　ThinkPad G40の主な仕様は以下の通り。

・プロセサ：Intel Pentium 4（動作周波数3.06GHz／2.40GHz），Intel Celeron（2.00GHz）のいずれか

・画面：1024×768ピクセル表示可能な14.1インチ型，1024×768ピクセルまたは1400×1050ピクセル（SXGA+）表示可能な15インチ型の3種類から選択可能

・キーボード：入力しやすさに配慮し手前に傾斜させた新デザイン「ComfortSlant」を採用

・通信機能：モデム／Ethernetを標準装備。一部モデルでIEEE802.11a／bのデュアル・バンド無線LANに対応

・インタフェース：USB 2.0（4ポート）

・バッテリ動作時間：最長3.5時間

・重さ：7.64ポンド（約3.5kg）～8.89ポンド（約4.0kg）

・価格：2.00GHz版Intel Celeron搭載モデルの価格は949ドルから

・発売時期：同日より購入可能

・その他：手前を持ち上げて向きを変えられる「Easy Pivot」デザインを採用

　なお米メディアの報道（InfoWorld）によると，3.06GHz版Intel Pentium，15インチ型SXGA+画面，無線LAN，DVD／CD-RWドライブを搭載するハイエンド版の価格は2069ドルという。

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