米Apple Computerは,2003会計年度第2四半期(2003年1月~3月期)の決算を米国時間4月16日,発表した。売上高は14億7500万ドルで,前年同期の15億ドルから1%の減収。純利益は1400万ドル(希薄化後の1株当たり利益は4セント)で,前年同期の純利益4000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は11セント)から減益となった。

 粗利率は28.3%で,前年同期の27.4%から改善した。また当期は,海外における売上高が総売上高の47%を占めた。

 同社が2003年1月~3月期に出荷したMacintoshは71万1000台で,前年同期の81万3000台から減少した。

 「12インチと17インチの『PowerBook G4』の人気がたいへん好調で,“ノート・パソコンの1年”として非常にさい先がよい。当期に出荷したMacintoshのうち,ノート・パソコンが占める割合は40%を上まわった。これは,当社で過去最高の数値であるばかりか,業界平均を大きく上回っている」(Apple社CEOのSteve Jobs氏)

 一方,一体型デスクトップ・パソコン「iMac」や教育市場向け「eMac」の販売台数は落ち込んでいる。米メディア(CNETNews.com)によると,2003年1~3月期における両モデルの販売台数は合計25万6000台,前期は29万8000台,前年同期は37万2000台だったという。

 同社CFOのFred Anderson氏は,「在庫期間を4.5週間以下に抑える一方で,目標としていた売上高を達成し,喜ばしく思っている。また,継続的に資産管理を強化したことで,現金残高を45億ドル以上まで増やすことができた」と述べた。同氏は,2003会計年度第3四半期(2003年4月~6月期)の見通しについて,「売上高はほぼ横ばいで,若干の利益が出る見通し」と述べた。

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