米Intelはノート・パソコン向けプロセサの新製品3種を米国時間4月16日,発表した。動作周波数2.50GHzの「Mobile Intel Pentium 4 Processor - M」,動作周波数2.20GHzと1.26GHzの「Mobile Intel Celeron Processor」である。

 Mobile Intel Pentium 4 Processor - Mについて,Intel社は「デスクトップ・パソコンの代替として使用可能なノート・パソコンに高性能をもたらす」と説明する。「同プロセサを搭載したノート・パソコンを使えば,複数業務の同時遂行,ワークグループでの共同作業,ビデオのエンコーディング,デジタル・メディアの利用,ゲームなど,プロセサのパワーを多く必要とするアプリケーションを最大限活用できる」(同社)

 それに対しMobile Intel Celeron Processorは,「消費者市場向け価格帯のノート・パソコンに,高品質/高信頼性という当社の技術を提供するプロセサ」(同社)と位置付ける。

 各プロセサの1000個ロット時の単価は,2.50GHz版Mobile Intel Pentium 4 Processor - Mが562ドル,Mobile Intel Celeron Processorの2.20GHz版が149ドル,1.26GHz版が107ドル。

 なお米メディアの報道(CNET News.com)によると,米Gatewayがノート・パソコン「600XL」で2.50GHz版Mobile Intel Pentium 4 Processor - Mを採用したという。また,米Dell Computer,米Hewlett-Packard(HP),ソニー,東芝も同プロセサの採用を計画している。

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「Centrino」にこだわるな

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