米Intelは,通信装置向けのプロセサ「Intel Pentium M」を米国時間4月14日に発表した。動作周波数1.60GHzの製品と,同1.10GHzの超低電圧版「Low Voltage Intel Pentium M」の2製品を用意する。Intel社は「超高密度モジュラ通信装置での使用を想定し,高性能/消費電力管理機能/低消費電力の最適な組み合わせを提供する」としている。

 同プロセサの消費電力は12W~25Wで,超高密度の通信装置に搭載しても高性能で動作可能という。「1Mバイトの消費電力機能付きレベル2キャッシュと,高度な命令予測機能を備え,セキュリティ,メディア・サーバー,信号処理などの用途でより高効率/高速にデータを処理できる」(同社)。またフォーム・ファクタは,CompactPCIおよびAdvanced Telecom Computing Architecture(AdvancedTCA)対応基盤に適合する。

 省電力技術「SpeedStep」により低消費電力モードで動作することが可能で,アプリケーション負荷が減ると動的に消費電力を低減できる。「この機能は,夜間に通話量の少なくなるコール・センター向けメディア・サーバーで特に有用」(同社)

 Intel Pentium Mプロセサの1万個ロット時の単価は,1.60GHz版が625ドル,1.10GHz版が257ドル。

 なおIntel社によると,フィンランドNokiaのネットワーク・インフラ部門Nokia Networksがコア・インフラ製品で同プロセサを採用する計画という。

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