米Hewlett-Packard（HP）は米国時間4月11日に，米Procter & Gamble（P&G）とのITアウトソーシング契約を明らかにした。また，スウェーデンのEricssonとも同様の提携を結ぶ。

　HP社とP&G社は，10年におよぶ30億ドル規模のIT管理サービス契約で，原則的に合意。2003年5月半ばに最終合意に達する見込みだという。

　HP社のServices部門は，P&G社のITインフラやデータ・センター業務を管理し，エンドユーザー・サポート，ネットワーク管理アプリケーションの開発と保守サポートなどを提供する。160カ国にわたるP&G社の事業拠点を対象とする。またP&G社は，50カ国の従業員約1850人をHP社Services部門に移管する。

　Ericsson社がスウェーデンで現地時間4月11日に発表したところによると，HP社とEricsson社は，ITインフラのアウトソーシング・サービスで，拘束力を持たない覚書（Memorandum of Understanding：MOU）に署名した。2003年6月末までに最終合意に達する見通しである。

　HP社はEricsson社に，世界規模でITサービスを提供する。契約内容には，Ericsson社Global IT Services部門（EGIS）の人材をHP社に移管することも含まれている。契約金額などの詳細については，明らかにしていない。

　Ericsson社は，IT業務をアウトソーシングすることで，ITコストの大幅な削減を図る。また，柔軟なリソース配備を実現し，変動しやすい企業や業界の要求に対応するとしている。なお，アプリケーションの開発，導入，管理といった業務は，今回の契約内容に含まれない。

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[発表資料（HP社のプレス・リリース）]
[発表資料（Ericsson社のプレス・リリース）]