米Network Associatesは,2003年第1四半期(2003年1月~3月)の決算を米国時間4月10日,発表した。連結売上高は2億1520万ドルで,前年同期の2億2070万ドルから減収となった。GAAP(会計原則)ベースの純損失は370万ドル(希薄化後の1株当たり損失は2セント)で,前年同期の純利益1580万ドル(希薄化後の1株当たり利益は10セント)から赤字に転落した。

 一時的な費用を除いた場合の純利益は2120万ドル(希薄化後の1株当たり利益は11セント)だった。

 「第1四半期は,一部の事業分野で予期しない問題がいくつか起こった。当社はこれを深刻に受け止め,克服していく。米IntruVertと米Enterceptの買収により,今後も次世代の侵入防止技術の開発を進める方針だ」(Network Associates社CEOのGeorge Samenuk氏)

 また,同社は今後の見通しについても明らかにした。2003年第2四半期の売上高は2億1500万~2億2000万ドルの範囲,一時的な費用を除いた1株当たり利益は9~11セントと予測する。2003年通期の売上高は9億3000万~9億5000万ドル,一時的な費用を除いた1株当たり利益は60~65セントとみている。

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