米Boingo Wirelessと米Intelは,出張者向け無線インターネット接続サービスの利用促進を目的とするマーケティング活動の共同運営について合意した。Boingo社が米国時間4月9日に明らかにしたもの。

 Boingo社は,出張者向けWi-Fiホットスポット・アグリゲーション・サービスを提供する企業。全世界の空港,ホテル,カフェなど1200カ所以上でホットスポットを運営している。「当社のネットワークは,米国都市部トップ20ホテルの100%で利用できる。さらに,トップ50では86%,トップ75では67%でサービスの利用が可能」(同社)

 この合意により両社は,Wi-Fi対応ホットスポットの啓蒙活動を共同で展開する。具体的には,Boingo社のホットスポットの位置をユーザーに知らせる新たな看板の設置などを予定している。

 また両社は,Intel社のモバイル技術「Centrino」でBoingo社のネットワークが利用可能かどうかの検証作業も進めるという。Intel社は,さまざまな無線LANアクセス・ポイント機器,ソフトウエアの組み合わせ,ホットスポットの位置,無線サービス・プロバイダとCentrinoとの互換性を確認する目的で,検証プログラム「Wireless Verification Program」を開発した。「同プログラムにより,互換性を最大限確保し,相互接続性を検証できるので,エンド・ユーザーの無線環境をさらに強化できる」(Boing社)

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